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福島と海(5完)漁場守り抜く、命の限り

 午前3時、暗闇の中を小型船観音丸が沖合5キロの漁場に着いた。乗組員の1人が刺し網を勢いよく巻き上げる。残る5人がカレイやヒラメ、コチなどの魚を素早く網から外し、水槽に放り込む。

 「網をよこせっ」。福島県新地町の3代目船主小野春雄さん(68)が鋭い眼光で指示を飛ばす。2時間弱の漁を終え、夜明け頃に町…

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