(1)電源喪失、絶望と悔悟の念
会社役員・名嘉幸照(79)=福島県富岡町
黒い水の固まりがぶつかり、しぶきが高く上がる。
福島県富岡町の会社役員名嘉(なか)幸照(79)は、福島第2原発タービン建屋を襲う津波を自宅の庭から見ていた。2011年3月11日午後3時20分を回った頃だ。
とっさに、自宅から約7キロに位置する第1原発を案じた…
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