津波で復活の干潟調査 宮城・志津川高が文部科学大臣賞

賞状を手に受賞を喜ぶ生徒たち

 南三陸町の志津川高自然科学部が、高校生の優れたエコ活動を表彰する「第9回イオンエコワングランプリ」(公益財団法人イオンワンパーセントクラブ主催)の普及・啓発部門で、文部科学大臣賞に輝いた。東日本大震災の津波で復活した干潟などの生物調査を通じて現状を発信し、自然環境の保全につなげる活動が評価された。
 同校は町自然環境活用センターの協力を得て2017年から、震災の津波で防潮堤が壊れて八幡川河口に復活した干潟の生物調査に取り組んできた。18年には八幡川の生態系の変化を把握する調査も始めた。
 調査では、生徒たちが水中の土砂をスコップで掘るなどして生物を採集し、種類を特定した。昨年12月のオンラインでの最終審査会では、干潟や川で見つけた生物の種類や防潮堤工事の影響について発表。生物の図鑑作りや町内の小中学生に活動を伝える出前授業の取り組みも紹介した。
 部長の2年菅原慎之介さん(17)は「先輩が調査を積み重ねたおかげで賞を取ることができた。調査によって古里の自然の豊かさを感じた」と話した。
 干潟は、地元の住民団体が自然と親しむ場として保存を要望。県は干潟を埋め立てずに防潮堤工事を進めている。
 2年渡辺知冬さん(17)は「受賞は干潟を残すために動いてくれた大人への恩返しになったと思う」と喜ぶ。
 干潟と八幡川の水が出入りする導流堤の工事は昨年8月に終わった。1年畠山七海さん(16)は「次回は導流堤の影響を調べたい。私たちの活動が復興途上の町の役に立てばうれしい」と語った。

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