仙台市の人口、県外転出大幅減 コロナで移動抑制か

 仙台市の2020年の人口動態で、県外転出が19年と比べ大きく減少したことが14日、分かった。20年は3万910人となり、19年の3万2968人を2058人下回った。新型コロナウイルス感染拡大で、移動が抑制された影響とみられる。出生は7年ぶりに増加したが、死亡が上回り、4年連続の自然減。人口増加は1872人で、19年の1475人増より拡大した。

 県外転出は毎年3万2000人台で推移するが、20年は3万1000人台に届かなかった。国外転出も19年の1937人から1398人に減った。転入は6万6034人で1728人少ないが、転出を上回り3160人の社会増となった。

 出生数と死亡数の推移はグラフの通り。出生は14年から減少していたが20年は59人の増加に転じ、いったん歯止めがかかった格好となった。大幅減だった前年の反動もあったとみられる。死亡は77人増で13年以降の増加傾向が続いた。

 自然減は1288人となり、19年の1270人と同程度の減少数だった。自然動態は17年、初めて出生数が死亡数を下回り96人減となった。減少数は18年に拡大し、19年は落ち込みが加速。同じペースで拡大が続けば、21年にも人口減少に転じる可能性があった。

 区別の自然動態は、青葉862人減(19年は699人減)、宮城野213人増(161人増)、若林80人減(27人増)、太白230人減(323人減)、泉437人減(436人減)。若林は東日本大震災が発生した11年以来の減少で、出産適齢期の人口が減ったためとみられる。

 市政策企画課の上田正人課長は「新型コロナで人口の推移を見通すことは難しいが、自然減の拡大は続くだろう。コロナで人の動きに変化が見られ、地方に目が向いている。人口維持には都市の魅力を高め、選ばれる街へ成長し続けることが重要だ」と指摘する。

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