感染予防の手洗いしてるか 大船渡・吉浜のスネカ、伝統継続

スネカにすごまれ、泣き叫ぶ寺沢湧李ちゃん(左)とつぐみちゃん=15日午後5時45分ごろ(代表撮影)

 岩手県大船渡市三陸町の吉浜地区で15日夜、小正月行事の「吉浜のスネカ」があった。保存会は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止も検討したが、伝統ある習わしを継続させた。恐ろしい形相のスネカが子どもたちの健やかな成長を願いながら、地区内の約20世帯を回った。

 造園業寺沢幹嗣(もとつぐ)さん(48)宅では玄関先でスネカが「言うことを聞いているか。手洗いをしているか」と声を荒らげた。長女つぐみちゃん(6)と長男湧李(ゆうり)ちゃん(3)は泣きじゃくりながら「言うことを聞きます。いい子にします」と約束した。

 スネカは、いろりのそばに長くいるとすねにできる斑点を剥ぐ「すね皮たぐり」が語源で、怠け者を戒める意味がある。2018年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産「来訪神 仮面・仮装の神々」の構成要素となった。

 新型コロナ対策として、今回は訪問世帯を大幅に縮小し、地元中学生の参加を見送った。観光客らの見学も自粛を呼び掛けた。

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