<アングル宮城>復興へテークオフ 松島基地・ブルーインパルス

ブルーインパルスの正式部隊名は松島基地所属の「第11飛行隊」。機体を青と白に染めたT4練習機がスモークを出しながら大空を上昇する
1番機の意味で指で1を示す平川通3佐と後席で手を振る遠渡飛行隊長。操縦士はTACネームと呼ばれる愛称を持ち、飛行隊長は出身地にちなみ「CHERRY」と呼ばれる
基地内に掲示されている津波被害の写真。重機も水没したため、人力で滑走路を復旧させ、震災から3日で救援物資の輸送拠点にしたという
6番機の前で敬礼する岩手県山田町出身の佐藤貴宏1尉(35)。TACネームは「RIAS」。震災で同級生らを失ったが、悲しみを乗り越え操縦かんを握る
操縦士の装備品を点検する宮城県松島町出身の救命装備員藤永芙実子3曹(27)。5番機のヘルメットは背面飛行の機会が多いので番号が逆さまに付いている

 ジェット機が横切った真っ青な空に白い模様が描かれた。航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が東日本大震災を乗り越え訓練に励む。

 所属する松島基地(東松島市)は震災で2メートルの津波に襲われた。飛行チームはイベントで福岡県に展開していて難を逃れたが、待機中の「ブルー」1機を含めた基地内の28機が全て水没した。

 惨状を目の当たりにして「このまま空を飛んでいていいのか」と、当時の隊員たちは思い悩んだという。だが、震災から5カ月後、三沢基地(三沢市)を離陸した機体が東松島の上空に現れると地元住民から大きな歓声が湧いた。

 山形県三川町出身で第13代飛行隊長の遠渡祐樹2佐(41)は「今は新型コロナウイルスの影響で出番が少ないが、いつでも元気と笑顔を届ける準備はできている」と話す。飛行チームは整備員ら多くの隊員に支えられ、力戦奮闘の日々が続く。(写真部・庄子徳通)

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら
アングル

「アングル」は、四季折々の風物詩や人々の表情、地域の伝統行事、豊かな自然などにカメラを向けて、東北の魅力を再発見します。


企画特集

先頭に戻る