与兵衛沼公園、憩いの場に一新 木道やトイレ備える 仙台・宮城野

沼に飛来したハクチョウを楽しむ来園者ら=24日

 仙台市宮城野区蟹沢の与兵衛(よへえ)沼公園が、じわじわと人気を集めている。かつては人の手があまり入らず、危険な場所として子どもたちが近寄らないよう指導されていた沼は近年、木道やトイレが整備され、家族連れらの憩いの場に変貌。市中心部にほど近い立地も魅力となっている。

 公園は市の保存緑地内にある約28ヘクタールで、マツやスギなどの森に囲まれ水田跡や窯跡がある。沼沿いに1周約1・5キロの林道があり、一部は木道化され独特の雰囲気を醸し出す。休憩用のあずまややベンチもある。

 沼には冬になると数十羽のハクチョウが飛来し、餌やりを楽しむ子どもたちの姿が見られる。週末になると、数台分しかない駐車場がほぼ満車の状態が続く。

 近くに住む40代の主婦は「昔は公園内に入れないようにフェンスが設けられ、釣りをするおじさんしかいなかった。今は道がきれいになり、子どもを連れて散歩するのにちょうどいい」と喜ぶ。

 与兵衛沼は、仙台藩士鈴木与兵衛が私財を投じて造った灌漑(かんがい)用水用の沼。市は1978年度、沼周辺の公園化に向けた整備事業を開始した。用地買収に時間を要し、断続的な整備や東日本大震災による中断で長期化したが、2017年に枡江小前の南側入り口にトイレを備えた広場が完成し、現在の来園環境が整った。

 市は新年度、公園北側にも駐車場や遊具を設置し、公園整備をほぼ完了させる予定。整備開始以来の総工費は46億円を見積もる。

 宮城野区公園課の担当者は「新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって、近場で野外の公園が改めて注目されているのだろう。自然環境が豊かなので、多くの人に訪れてほしい」と話す。

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