<せんだい進行形>トランクルーム事業が好調 コロナ下で集荷、配送も担う

3階の倉庫内に設置した専用収納ボックス。利用者自身が荷物を出し入れする際は、ボックスごと1階に移動させる=仙台市若林区荒井

 センコン物流(名取市)のトランクルーム事業が好調だ。良好な保管環境を安価で提供し、集荷・配送も担う独自の仕組みを構築。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワーク浸透や「巣ごもり」で自宅やオフィスの環境を見直すケースが増えており、一時的な預け入れ需要を取り込む。

 事業は「Klassy(クラッシィ)」の名で2017年、仙台市と東京で始めた。空調を効かせた倉庫に幅1・1メートル、奥行き2メートル、高さ1・95メートルの強化段ボール製収納ボックスを並べ、間仕切りなどの工費を抑えて利用料を相場の半額程度に設定した。ミニ(0・5畳)、ベーシック(1・5畳)、ラージ(3畳)の3タイプあり、ミニは仙台では月額2000円(税別)で利用できる。

 スマートフォンなど「非対面」の方式で申し込みを受け付け、集荷・配送サービスも別料金で請け負う。自宅にいながらワンストップで利用できるのが特徴だ。

 昨春以降、自宅で過ごす時間が増えたり、テレワーク用のスペースを確保する必要が生じたりして、片付けを進めた個人からの申し込みが増加。特に独身女性や車を持たない人に好評だ。引っ越しの合間の家財の預かりがコロナ下の転勤抑制傾向で半減したにもかかわらず、売り上げは月300万~400万円と前年より15%ほど増えた。

 テレワークによる出社人数の減少や「密」防止、事務所の移転縮小に伴う企業の家具・機器類の一時預かりのほか、病院からはマスクなど備蓄品の保管といったニーズもあるという。

 トランクルームは屋外コンテナ型、ビル型とも利用者自身の出し入れが一般的で、集荷・配送まで行うサービスはなかったという。運送、倉庫など物流業務を幅広く手掛ける同社は法人向けにコメやワイン、タイヤなどの保管と集荷・配送も担っており、ノウハウを個人向けに応用した。

 需要増を受けて昨年9月には東京都内に2カ所目の拠点を開設。支払いはクレジットカードに加え、法人向けに請求書払いが可能なプランを10月に設けた。他エリアでの展開も今後検討する。

 「トランクルームとしては後発。10~20倍の売り上げ規模を目指し、良好な保管環境で低価格かつワンストップで利用できるサービスの認知度を高めたい」とKlassy・RM事業統括の見崎以知郎執行役員は話す。当面は3年以内に年商1億円を目指す。

東北電は宅配収納始める 契約者向け割引も

 東北電力は外部企業と連携して、宅配収納サービスや「モノ」のレンタルサービスの提供を始めた。スマートフォンやパソコンで気軽に利用でき、新型コロナウイルス感染拡大で変化する暮らしをサポートする。

 宅配収納サービスはサマリー(東京)の「サマリーポケット」を活用する。専用の箱を取り寄せて衣類や靴、布団、アウトドアグッズなどを収容し、湿度・温度を管理した倉庫で保管。必要に応じて取り出せる。

 箱は用途に応じて5種類あり、通常の保管料は1箱月額250円から。東北電の電気契約者や家族は最初の1箱に限り年間月額100円となる。利用者からは「自宅で荷物を出し入れできて便利」と好評という。

 個人間や企業と個人がモノを共有するレンタルサービスはピーステックラボ(東京)の「アリススタイル」を運用。東北電のウェブ会員向けに限定プランを設けた。働く女性や子育て中の親向けに美容や家事、子育てといったテーマに合わせた商品をそろえる。

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