社会福祉法人おおさきさくら福祉会(大崎市)が運営する障害者就労継続支援事業所「すずかけの里」で2017年7月以降、2人の幹部職員が障害のある利用者を怒鳴るなどの行為を繰り返したとして、行政側から1年間で計3回、虐待事案と認定されていたことが6日、分かった。専門家は「改善策が不十分なため再発を防げなかった」と対応を批判する。
宮城県が開示した行政文書などによると、17年7月に男性幹部が利用者の身体に触れたり怒鳴ったりした問題が発覚したため、大崎市と合同で調査。女性の利用者ら7人が「作業中に胸をつつかれた」などと証言し、市は「心理的、性的虐待が確認された」と認定した。職員4人が「パワハラを受けた」などと証言した記載もある。
同年12月には、施設が市内の宿泊施設で1泊の忘年会を開いた際、別の男性幹部が女性利用者に「一緒に寝よう」と声を掛けて同じ布団で寝た問題が通報され、市は18年3月、性的虐待と認定した。
同年6月にも、同じ幹部が利用者に不適切な発言をしたとして県と市が調査した。幹部は「どけろ」「バカ」「出てけ」などと発言したことについて「しつけのつもりで言った」と弁明したが、市は心理的虐待と認定した。
法人は1、2回目の虐待が認定された後、職員の研修や忘年会の引率人数を増やすといった是正改善措置報告書を県に提出したが、3回目の虐待行為を防げなかった。
幹部らは問題発覚後、異動した。当時、法人の理事長だった会社経営の男性は「障害者への対応をわきまえているリーダーが必要だったが人材が不足していた。採用した幹部に古い感覚が残っていた」と語った。
日本社会事業大専門職大学院の曽根直樹准教授(障害福祉)は「典型的な虐待行為が繰り返され、法人の本体を見直さない限り体質は変わらない。現在も自浄作用が期待できない場合、県が理事長と話し合い、障害福祉に精通した人材を据えて立て直しを図るべきだ」と指摘する。
(この記事は「読者とともに 特別報道室」に寄せられた情報などを基に取材しました)
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