工場や商業施設、再開へ復旧急ぐ 宮城、福島で震度6強

出荷前の缶詰が散乱した木の屋石巻水産の倉庫=15日、宮城県美里町(同社提供)

 13日深夜に福島県沖で発生した地震を受け、東北の製造業の一部工場は15日も稼働停止を強いられ、復旧作業を急いだ。商業施設も休業などの影響が続いた。

 水産加工業の「木の屋石巻水産」(石巻市)では、宮城県美里町の工場の倉庫に保管していた金華さばの缶詰などが地震で散乱。従業員総出で片付け、傷やへこみを確認して出荷できる数量を把握する。

 今週中は工場の稼働を停止する。松友倫人営業部課長兼広報担当は「ここまで崩れたのは東日本大震災以来。稼働停止は機会損失だが、数量を把握しないと販売スケジュールが立てられない」と語った。

 キリンビール仙台工場(仙台市宮城野区)では、壁や天井の一部が剥がれたり、設備の配管が損傷したりする被害があった。倉庫内の製品も一部倒れ、復旧や検品を進めている。担当者は「17日の稼働再開を目指す」と明らかにした。

 震度6強を観測した福島県北部では、桑折町の東洋水産子会社フクシマフーズの米飯加工工場で設備に被害があった。相馬市のIHIの工場では電気関係の設備が損傷し、停電が続いた。いずれも稼働再開のめどは立っていない。

 日本製紙の石巻(石巻市)、岩沼(岩沼市)両工場はボイラーや製造設備が緊急停止して稼働を止めた。14日朝から点検を進め、製造を順次再開する。

 アイリスオーヤマは荷崩れが起きた宮城県内3工場の自動倉庫のうち、15日に角田工場(角田市)の出荷を再開。2工場は16日以降の再開を予定する。一時停止した角田工場のパックご飯生産ラインは試運転を始めた。

 15日まで臨時休業していたみやぎ生協白石店(白石市)は16日再開する。イオンの郡山フェスタ店(郡山市)は16日に食品売り場の営業を始め、相馬店(相馬市)の食品販売も17日の再開へ向け準備が進む。

 郡山市のヨークベニマルは市内の八山田、堤下両店を16日に再開させる。伊達市の保原、福島市の野田両店は17日、メガステージ矢吹(福島県矢吹町)、富久山(郡山市)両店は18日の再開を目指す。菜根店(同)の再開は未定。新田東店(宮城野区)は改装オープンが20日から28日に延びた。

 太白区のザ・モール仙台長町の専門街、宮城野区の三井アウトレットパーク仙台港は16日も営業を休止する。

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