福島の港湾、段差や亀裂相次ぐ 震災の復旧完了目前に

松川浦漁港に生じた段差=相馬市

 宮城、福島両県で13日深夜に最大震度6強を記録した地震で、福島県沿岸部は港湾の岸壁などに多数の段差や亀裂が発生した。被害は相馬市の相馬港と富岡町-新地町の5漁港全てで確認され、計数十カ所に上る。各港湾は東日本大震災からの復旧が3月で完了予定だったが「時間が逆戻りしたような被害」(県相馬港湾建設事務所)に見舞われた。

 同事務所によると、被害は最大震度の6強を観測した相馬市で際立つ。相馬港の岸壁では最大30センチの段差が確認された。長さ100メートル以上に及ぶ段差もある。

 松川浦漁港では、相馬双葉漁協が水揚げした鮮魚を並べて競りを行う荷さばき場にまで被害が及んだ。周辺では液状化による沈下も見つかった。

 地震の際に港湾に段差が生じる原因としては地盤沈下が考えられるが、国土地理院によると今回は上下方向の地殻変動はほとんど観測されていない。

 相馬港は海側に巨大なコンクリート製の構造物(ケーソン)を並べ、陸側に土を入れて埋め立てた構造になっている。県相馬港湾建設事務所は地震の強い揺れによって、ケーソンと土の境目付近のコンクリートやアスファルトが壊れたとみている。

 被害調査は継続中で、結果が判明するのは今月末ごろになるという。10年前の震災で被災した県浜通りの港湾は浪江町の請戸漁港を最後に来月で復旧を終える予定だったが、今回の地震でさらに長引く見通しになった。

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