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あの日、防災庁舎で(3)屋上に乗り上げる波。身構える54人「半端じゃねぇ」「やばい」

 午後3時28分ごろ、防潮堤を越えて津波がみるみるうちに迫ってきた。土煙が舞い上がったかのように海が黄色くかすむ。宮城県南三陸町の防災対策庁舎屋上に避難した職員らは、約500メートル離れた河口を見詰めていた。

 「町長、この津波おっきいね」。フェンス際にいた企画課の及川逸也課長=当時(56)=が口にし…

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