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あの日、防災庁舎で(6)ずぶぬれの10人に吹き付ける雪。100円ライターで火をおこす

 屋上で生き残った10人に間断なく津波の恐怖が襲う。午後4時すぎ、宮城県南三陸町の防災対策庁舎の2階あたりまで波が引いた。白いヘルメットをかぶった町職員は、その後も繰り返しアンテナポールによじ登った。

 流された同僚のことを冷静に考える間もなかった。「ゴーッ」という海鳴り。約200メートル離れた公立志…

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