山元・坂元中の閉校式、母校で開けず

天井の損傷で雨漏りするため、ブルーシートが敷かれた坂元中体育館=24日

 学校再編に伴い3月末で74年の歴史に幕を閉じる宮城県山元町坂元中(生徒52人)の閉校式が、学びやで開催できない事態になっている。会場に予定していた体育館が13日夜の地震で被災し、復旧が間に合わない見通しのためだ。別会場を確保した町教委は「母校に別れを告げる式典が学校で開けず残念だ」と悔しがる。

 町教委によると、坂元中の体育館は天井のボルトが約15本落下し、照明25基のうち13基が故障した。屋根も破損したため、雨が降った15日は床の3分の1以上にブルーシートを敷き、雨漏りに対応した。

 閉校式は当初、今月20日の予定だったが、地震で3月13日に延期。現時点で復旧の見通しが立たず、町教委は町内の「ふるさとおもだか館」で開催する方針だ。全校生徒や教職員、町長、地元行政区長ら計約110人が出席し、生徒代表の言葉や校旗返納などが行われる。

 続く同校主催の閉校集会は参加者が半分になり、校舎2階の多目的ホールでの開催を検討している。新型コロナウイルス対策で密集を避けるため、教室の活用も考える。記念碑の除幕や生徒によるエールがある。3月6日の卒業式も多目的ホールで開く。

 山元町では坂元中と山下中(生徒203人)が本年度末でともに閉校し、新年度、町唯一の山元中に再編される。

 再編後も山下中の校舎は引き続き使われる。山下中体育館は13日の地震で窓ガラスが割れたが、修理が間に合い、卒業式と閉校式は予定通り体育館で開催できる見込み。

 菊池卓郎教育長は「コロナ下で、みんなが協力し閉校準備をしてきた。最後の最後に本来の形で実施できなくなり、残念だ」と嘆いた。

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