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あの日、防災庁舎で(7)夜が明け、突き付けられた現実。会見で涙が頬伝う

 津波で壁が抜けた宮城県南三陸町の防災対策庁舎3階で、10人は炎を囲み、冷え切った体を温めた。ぬれた衣服や下着を手でかざし、乾くのをじっと待った。

 「大丈夫かーっ」

 約200メートル離れた公立志津川病院の屋上から病院職員が叫んだ。「おう、大丈夫だー」。佐藤仁町長(69)らが返す。「寝るなよー」。夜通…

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