「小野川温泉入るとよく眠れる」 山形大、評判実証へデータ収集

研究について説明する原田助教(中央)ら=米沢市の山形大工学部
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 山形県米沢市の小野川温泉の効能を実証し、地域資源の有用性を示そうと、市内の山形大フロンティア有機システムイノベーション拠点(山形大COI)などが温泉入浴と睡眠の関係を調べる研究を進めている。「温泉に入ると、よく眠れる」との評判をデータで裏付け、集客につなげる狙いだ。
 実験では被験者の入浴前後の体温や心拍数をはじめ、宿泊施設のベッドに敷いて睡眠中の体の動きの量を測る圧力センサーの値など約10項目のデータを複合的に計測。部屋の湿度や温度を考慮し、温泉利用の有無に応じて眠りの深さやストレス度が変化する様子を解析する。
 初回は市内の温泉旅館「高砂屋」で3月中に実施予定で、データ分析で連携する米沢栄養大の学生6人が対象。当面は同様の実験を続け、2021年度中に調査結果をまとめる方針だ。
 山形大COIは18年から小野川温泉の関係者と協力し、温泉資源を用いた地域づくりを検討する会議を重ねてきた。17、18年に山形県内の主要温泉の成分を比較分析し、小野川温泉の温まりやすい泉質の特長を化学的手法で明らかにした実績もある。
 研究に取り組む山形大の原田知親助教(知能情報学)は「入浴と睡眠に関する実験で、多くのデータを組み合わせる例はあまりない。将来的に効能の可視化を通じ、各温泉地の魅力を再発見できるようサポートしたい」と話す。

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