「震災の記憶、つなげよう」 大川小卒業生ら、伝承の大切さ訴え

紙芝居を使い震災体験を伝える高校生

 東日本大震災の教訓を次世代に伝えようと、宮城県教職員組合などは27日、仙台市青葉区のフォレスト仙台でシンポジウムを開いた。語り部活動に取り組む若者らが参加し、伝承の意義や防災教育の未来を語り合った。
 約30人が来場し、約60人がオンラインで視聴した。同県石巻市大川小の卒業生で大川伝承の会で活動する東北福祉大4年永沼悠斗さん(26)が講演し、この10年間の防災教育について「知識を得たい子どもたちが多い一方、さまざまな理由で震災と直接向き合う教育は少なかった」と振り返った。
 その上で「若者同士で震災について語り、記憶をつなげよう。今からでも遅くない」と呼び掛けた。
 同県七ケ浜町向洋中を卒業した高校生でつくる「きずなFプロジェクト」は、メンバーの被災体験を描いた紙芝居を披露。メンバーの仙台育英高1年阿部遥斗さん(16)は「震災当時は幼稚園児で記憶があいまいだが、伝承活動を通じて自分ごとと考えられるようになった」と話した。
 防災教育に詳しい宮城教育大名誉教授の数見隆生さん(75)も講演し、若者が語り部活動に参加する意義に触れて「震災と向き合うことで、自分の成長と仲間とのつながりを確認できる」と強調した。

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