雪中貯蔵酒 まろやかに熟成 東根の「六歌仙」、2年ぶり出荷

雪の中から日本酒を掘り出す蔵人ら
雪の中で熟成した「蔵の隠し酒 純米吟醸Sakuri生酒」

 冬の間、雪の中に貯蔵した日本酒の掘り起こし作業が2日、山形県東根市の酒造会社「六歌仙」であった。春の訪れを告げる催しとして7年ほど前から企画。例年なら多くの一般参加者が力を合わせて掘るが、今回は新型コロナウイルス感染予防のため、同社の蔵人ら約10人のみが作業に当たった。
 貯蔵した日本酒は1升瓶1000本と四合瓶1500本。昨年11月末に搾った後、同社敷地内で高さ4メートルほどに積み上げた雪の中で1月上旬から2カ月間寝かせた。蔵人らがスコップを手に、堅く締まった雪を30分間ほど懸命に掘り起こすと、コンテナに入った酒瓶が姿を現した。
 取り出した酒を松岡茂和社長(50)が試飲。「冷蔵庫とはひと味もふた味も違う熟成方法で、雪の中で育まれた柔らかみと酒米の濃い味に仕上がっている」と満足そうに味わった。
 昨季は雪不足で中止となり、雪中貯蔵酒の出荷は2年ぶり。「蔵の隠し酒 純米吟醸Sakuri(さくり)生酒」の商品名で、3日から山形県内外の酒販店や同社のオンラインショップなどで販売する。価格は1升瓶3278円、四合瓶1628円。

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