児童ら荒浜小遺構を「見学」 仙台・高森小、防災授業でICT活用

荒浜小のバーチャル映像を見て、気付いた点をキーボードで入力する児童

 東日本大震災から10年を前に、仙台市泉区の高森小(児童254人)で2日、ICT(情報通信技術)を活用した防災授業があり、5年1組の36人がタブレット端末を使い、若林区の震災遺構「荒浜小」をバーチャル映像で体験した。

 360度カメラで撮影した映像で、津波の爪痕が残る教室や廊下、避難者が救助された屋上など24カ所を「見学」した。児童は指で画面を操作し、穴の開いた天井や時間が止まったままの時計などを見つけた。

 タブレットに搭載されたチャット機能を使い「2階の柵がさびているよ」「きれいな校舎が津波で汚れちゃっている」など、映像を見て気付いたことや感想など書き込んで共有した。

 市防災環境都市・震災復興室の担当者が荒浜小からオンラインで参加。眼鏡型のデジタル端末「スマートグラス」で校舎内の様子を生中継しながら、津波が迫る中で児童や教職員らが避難した状況を解説した。

 本間璃子さん(11)は「校舎の天井に穴があって、津波被害の大きさが伝わってきた。災害は備えが大切で、ハザードマップを見ながらいざという時の行動を考えてみたい」と話した。

 防災授業は東北学院大、NTT東日本宮城事業部との連携事業。市教委は昨年11月から市立小中学校の児童生徒に1人1台、タブレットの配備を進めている。

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