学校再開、10年の道のり語る 福島・富岡町の教育長が小中生に特別授業

原発事故当時の様子などを語る岩崎教育長

 東京電力福島第1原発事故で一時全町避難した福島県富岡町で5日、町教委の岩崎秀一教育長(61)が町内の小中学生を対象に東日本大震災と原発事故の特別授業を行った。

 岩崎教育長は事故前から町内の小学校に勤務し、事故当時は富岡二小の教頭だった。かつての町や事故当時、学校再開までの苦労など事故後の10年間を振り返った岩崎教育長は「富岡であったことを大人になった時にしっかり伝えられるようになってほしい」と呼び掛けた。

 町の避難指示は2017年春に帰還困難区域を除いて解除された。18年には富岡一中の校舎を使用し、地元で学校が再開。富岡校で42人、避難先の同県三春町にある仮校舎では14人が学ぶ。児童や教職員の多くは町にゆかりがなく、町について知ってもらおうと毎年特別授業を続けている。

 避難先の白河市から昨年1月に町へ戻った富岡一中3年の佐藤一之成さん(15)は「事故当時のことはあまり覚えていなくて、改めてどんなことがあったのかよく分かった。自分の子どもの世代にもしっかり伝えていかなければならないと感じた」と話した。

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