気仙沼の海中貯蔵酒ツアーを外国人向けメディアが取材 ウェブサイトで発信

海中貯蔵酒を試飲するリポーターを撮影するスタッフ

 外国人向けに日本の食文化を紹介しているメディアが10日、気仙沼市の酒造会社「男山本店」が企画する、酒蔵見学と海中に貯蔵した日本酒を楽しむツアーを取材した。
 同市を訪れたのは、食体験を発信する情報サイト「バイフード」を運営する「テーブルクロス」(東京)最高執行責任者(COO)のトソ・セルカンさん(29)、ジャパンタイムズやビール専門サイトでライターを務めるメリンダ・ジョーさんら5人。
 同市入沢の男山本店客座敷で、菅原昭彦社長(58)から東日本大震災時で魚町の店舗が全壊し再建した経緯を聞いた後、長男の大樹専務(29)の案内で酒蔵を取材した。同市唐桑町の漁港沖では、2019年11月に海中に沈めた日本酒を引き揚げる様子を取材し、通常の酒と飲み比べもした。
 セルカンさんは「ユニークな体験ができるツアー。震災の話も聞ける。多くの外国人に来てほしい」と話した。
 海中貯蔵酒は男山本店が2006年、試験的に始めた。海中は急激な温度変化がなく、紫外線の影響も少ないことから、まろやかな味になるという。2012〜16年にはJTBと協力し被災地支援として海中への投下、引き揚げ、試飲のツアーを実施した。
 ツアーは男山本店が引き続き実施している。訪日外国人が日本の食と芸術、歴史などと掛け合わせた体験ができるよう農林水産省が取り組む「食かけるプロジェクト」の表彰事例にも選ばれた。4月から再びJTBのツアー「旬感日本」として実施される。
 菅原社長は「新型コロナが収束したらインバウンド増加に貢献したい。ツアーをきっかけに気仙沼の食べ物、人、景色、お酒を広く発信したい」と述べた。

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