パラのブラジル柔道代表、弘前での事前合宿中止

2018年7月に弘前市であったブラジル視覚障害者柔道の合宿(市提供)

 青森県弘前市で東京パラリンピックの事前合宿を予定していた、ブラジル視覚障害者柔道チームが実施を取りやめた。新型コロナウイルスの感染対策が要因。東京五輪・パラリンピックの事前合宿が計画されている青森県内の他のホストタウンは実施を前提に準備を進めるが、見通しが不透明な部分も多く、気をもんでいる。

 弘前市によると、2月15日にブラジル視覚障害者柔道連盟からメールで通知があった。新型コロナ対策として出場選手の行動を管理をする必要があるため、他競技と共に合宿地を浜松市に統一したという。弘前市での稽古には約15人が参加し、弘前大柔道部との合同練習なども想定していた。

 通知は連盟会長の署名入りで、「歓迎してくれている弘前を訪れたかった。近いうちにパートナーシップ事業を企画したい」と記されていた。同市は「今後もできる形での交流を続けたい」との姿勢を示す。

 県内では他に青森、三沢、今別、西目屋の4市町村がホストタウンとなっている。各市町村によると、現時点で事前合宿中止の申し入れなどはない。

 三沢市にはカナダ車いすラグビー代表が訪問予定。練習会場や宿泊施設を貸し切りにするなどの感染対策を検討するが、担当者は「2週間隔離やPCR検査を誰がどのように実施するかなど、はっきりしないことが多い」と話す。

 タジキスタン代表の複数競技が合宿する青森市は、国の手引に従い対策マニュアルを作り、宿泊施設での動線の工夫などに努める。選手と住民の交流活動は取りやめる方針。

 西目屋村はイタリアのカヌースラローム代表が訪れる。1月末に実施の意思を確認したが、3月末に再度確認する。村の担当者は「(練習会場の)川岸から選手を応援することならできるかもしれない」と、わずかな交流に期待する。

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