介護職は「かっこいい」 山形で魅力向上プロジェクト始動

介護職の魅力をPRするために撮影された自らのポートレートを手にする山口さん

 山形市と市内の高齢者福祉施設でつくる団体が、介護職の魅力向上に向けたプロジェクトを始めた。介護に従事する職員をプロが撮影した写真の展示やCMを通じ、PRを図る。市内では今後5年間で介護職員が大幅に不足する可能性が高く、担当者は「職員の真の姿を発信し、若者が介護職を『かっこいい』と感じてほしい」と期待を込める。
 「カイゴプライド山形版」と名付けられたプロジェクトは2020年度にスタート。インド人クリエーターで山形大招聘(しょうへい)講師のマンジョット・ベティさん(51)が5年間で市内の介護職員50人を目標に白黒のポートレートを撮影する。19日まで市役所で10人分を展示中。19年度の熊本県での先行事例を参考にした。
 モデルとなった職員はドレスアップし、豊かな表情で写真に収まった。作品の下部には撮影時に語った思いを紹介。「利用者への尊敬と礼儀は忘れない」「一人一人の人生に寄り添える」「喜びを与えることも頂くこともできる」など仕事へのプライドがにじむ。
 介護職歴8年の山口裕也さん(39)は趣味のギターを持って撮影に臨んだ。入所者に演奏を披露して喜ばれた思い出がモチーフとなった。「誇りを持ち、楽しみながら取り組んでいることを表現できた。若者が興味を持つきっかけになればうれしい」と願う。
 市によると、介護職は重労働や排せつの世話などのイメージが根強く、慢性的な人材不足に陥っている。25年度には市内施設の職員が1600人も不足するとの試算も出されている。
 プロジェクトの主体は山形市内特別養護老人ホーム施設長連絡会で、ベティさんが代表を務める一般社団法人「カイゴプライド」が事業を受託された。動画投稿サイト「ユーチューブ」では職員を主人公にしたCM動画も配信している。
 理事の小口貴幸さん(35)は「核家族化もあり、介護の現状を知らない人が増えている。魅力を広く発信したい」と強調する。

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