語り部活動これからも 気仙沼・伝承館で開館2年フォーラム

伝承館の在り方について語り合ったワークショップ

 宮城県気仙沼市波路上瀬向の市東日本大震災遺構・伝承館で13日、語り部として活動する中高生や地域住民が、震災10年と伝承館の開館2年を振り返るフォーラムを開催した。
 地域住民ら約25人が集まった。東北大災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授(災害伝承学)がコーディネーターを務め、7人の語り部がこれまでの活動を通じての思いや課題を述べた。
 気仙沼向洋高で昨年7月に発足した「向洋語り部クラブ」の初代リーダー熊谷樹さん(18)は、遺構で活動中に若い来館者から「これを見て誰が得するの?」と言われた。熊谷さんは「国内にいる限り、誰もが災害で被災する可能性がある。防災を伝える必要性をより強く感じた」と力を込めた。
 上級生に憧れ活動を始めた階上中1年小野寺沙菜さん(13)は「原稿を読むだけでも難しかったが、伝え方を工夫するようになった」と手応えを語った。
 気仙沼高1年佐藤くるみさん(16)は「自分より下の世代は震災の記憶がない。10年がたち、語り部育成が課題になる」と問題提起した。
 「けせんぬま震災伝承ネットワーク」の川村和賀枝さん(73)は「直接、津波を見ておらず語る難しさを感じることもある。施設のためにできることは何でも協力したい」と話した。
 他地域の伝承施設との連携を促す意見もあった。参加者がグループに分かれ、施設の今後の在り方について意見を出し合うワークショップもあった。

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