宮城・緊急事態で初の週末 イベント中止続出、対策徹底で決行も

消毒液を置くなど感染症対策を講じて開幕した東北キャンピングカーショー=仙台市宮城野区

 新型コロナウイルスの感染再拡大に伴い、宮城県と仙台市が独自の緊急事態宣言を出してから初の週末を迎えた20日、県内のイベント関係者は対応に頭を悩ませた。感染リスクを避けるため中止に踏み切る動きが相次ぐ一方、決行した関係者も感染防止対策に神経をすり減らす。

 大崎市出身の政治学者吉野作造の思想を研究する市民グループ「吉野作造を偲(しの)ぶ朗読会」は、仙台市青葉区で同日に予定していた学習会を中止した。

 代表の永沢汪恭(ひろやす)さん(79)は「吉野の命日に合わせて例年3月に開催し、楽しみにしている人も多かったが、60代以上の参加者が大半ということもあり、急きょ中止を決めた」と話す。

 仙台商工会議所青年部は、21日に予定した仙台市中心部を巡る「杜の都Kidsウオークラリー」を取りやめた。感染対策として参加人数を例年の4分の1の約500人に絞り、スタート地点を6カ所に分散させ家族のみで移動するルールも設けていた。

 青年部の斎藤友和会長(43)は「不要不急の外出自粛が呼び掛けられ、中止とせざるを得なかった。参加者やスタッフに心苦しい思いでいっぱいだ」と語る。

 一方、青葉区の仙台フォーラスでは、会員制交流サイト(SNS)で人気の猫の写真などを集めた企画展「ねこ休み展in仙台」が始まった。期間は宣言発令期間と同じ4月11日まで。入場者に検温と消毒を実施し、展示スペースを広くするなど対策を図る。

 仙台フォーラスの担当者は「感染対策をしっかりと講じて来場者を迎えたい」と気を引き締める。

 宮城野区の夢メッセみやぎで20日、2日間の予定で開幕した「東北キャンピングカーショー」。年1回の展示商談会で軽乗用車やバンなど多彩な型の車両計約100台が並ぶ。各車両に消毒液を置き、商談テーブルにアクリル板を備える。

 来場した太白区の無職男性(73)は「感染対策がしっかりしていて安心感がある」と言う。出展したデルタリンク(岡山県)の山田秀明社長(57)は「キャンピングカーは家族単位で移動したり、宿泊したりでき、コロナ下でニーズが高まっている」と指摘する。

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