女性の政治進出、地方議会では? 「精も根も尽きた」声も 宮城の3市議選、来月告示

 任期満了に伴う宮城県登米、栗原、東松島の3市議選(4月18日告示、25日投開票)で、女性候補の動向に注目が集まりそうだ。政治家の女性蔑視発言などで、政治の場の男女格差をなくそうという世論が高まっているからだ。これまでのところ、準備を進める女性陣営の動向には3市で濃淡がみられた。

 3市では、19日までに市議選の立候補予定者説明会があった。女性予定者は登米市(定数26)で新人2人を含む5陣営、東松島市(定数18)で新人1人を含む3陣営が出席した。一方、栗原市(定数24)は新人1陣営にとどまった。

 市町村合併後に行われた3市議選時の定数と女性当選者の数は表の通り。

 登米市では改選ごとに徐々に女性議員が増えている。同市議選に出馬予定の新人女性(46)は「登米市議会は質問する側も答弁する側も男性ばかりで、女性が入りづらい雰囲気がある。女性議員はまだまだ少ないと思う」と決意を語る。

 東松島市では、現新3人の女性陣営が選挙準備を進める。同市に移住した女性(45)は、東松島は女性の市民活動が活発で行政支援も手厚いと感じている。「他にも議員を目指す女性がいれば、みんな応援すると思う」と推測する。

 2期連続で女性議員ゼロが続く栗原市。今回の説明会に出席した28陣営のうち、女性予定者は1陣営にとどまった。

 なぜ栗原市で女性の政治進出が進まないのか。2005年から2期務め、13年に出馬しなかった元市議の女性(71)は「頑張り続けたが精も根も尽きた」と打ち明ける。

 地元の政治関係者によると、唯一の女性議員ということで相当の差別やハラスメントを受けたという。元市議の女性は「市議会を変えるには、有権者の意識も変わらなければならない」と強調する。

[メモ]宮城県内市町村議会の女性議員の平均割合(2019年12月末現在)は12・4%。最も高いのは山元町議会の30・8%で13人中4人が女性。最低は栗原、白石など6市町議会の0%。政府は第5次男女共同参画基本計画で、統一地方選の女性候補者の割合を25年度までに35%に引き上げることを目標に掲げている。

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