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揺れる司法(1)看過/津波の危険、最悪の証明

 3基目の原子炉建屋爆発の報を聞き、心を決めた。

 「急いで避難だ。このままでは仙台も危ない」

 東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)が大津波にのまれた4日後の2011年3月15日夜、弁護士小野寺信一(73)=仙台弁護士会=は家族を連れて車で山形市へ向かった。「そんな大げさな」と渋る妻を説き伏せ…

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