希望の架け橋2本、東松島で開通祝う 震災10年

開通した宮戸島と本土を結ぶ松ケ島橋(写真の一部を加工しています)
整備された定川復興大橋

 宮城県が東日本大震災の復興事業として進める同県東松島市宮戸の松ケ島橋と、市と石巻市を結ぶ定川(じょうかわ)復興大橋の整備が完了し、23日開通した。宮戸島と本土をつなぐ松ケ島橋は被災した宮戸地区の復興の象徴としての役割、定川復興大橋は地域住民の利便性向上が期待される。
 県道奥松島松島公園線に架かる松ケ島橋は、コンクリート製の桁橋で長さ約80メートル、幅11・5メートル。片側1車線で西側に幅3・5メートルの歩道を設けた。事業費は約19億円。
 旧橋は津波で壊れ、島は一時孤立した。自衛隊が架けた仮橋を経て2013年8月に県が新たな仮橋を設けた。
 定川復興大橋は県道石巻工業港矢本線に架かり、東松島市大曲地区と石巻市門脇地区を結ぶ。鋼製の桁橋で長さ約190メートル、幅10・5メートル。片側1車線で北側に幅3・5メートルの歩道を整備した。事業費は約26億円。両橋とも国の復興交付金を充てた。
 23日に現地でそれぞれ開通式があり、地元住民や関係者らがテープカットなどをして祝った。
 定川復興大橋の式典に出席した大曲まちづくり協議会の鎌田司郎会長(71)は「通勤、通学の生活道路や災害時の避難道路として有効で、開通が待ち遠しかった。石巻との交流が活発になることを期待したい」と語った。
 渥美巌東松島市長は「震災から10年の節目で二つの橋が完成してうれしい。東松島にとって記念すべき日となった」と述べた。

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