<ワンちゃんとハッピーライフ>[19]人の言葉を理解/繰り返しの声掛け大切

いっぱいお話ししようね

 ワンちゃんと一緒に暮らしている方は、犬が人間の言葉を理解していることをご存じだと思います。犬は人の言葉をよく聞いていて、理解しています。どのように学習しているか言えば、人間の赤ちゃんが言葉を覚えるのと同じように、飼い主さんの動作と言葉を結びつけて理解しています。例えば「ご飯」と言ってドッグフードを目の前に出すことを繰り返していくうちに、ドッグフードは「ご飯」と覚えます。

 このようにして、お散歩、おやつ、ハウス、トイレ、などを覚えていきます。繰り返し声掛けをすることが大切です。言葉の種類を変えると犬は混乱してしまうことがあるので、初めはできるだけ家族で言葉を統一するのがよいと思います。例えば、ママはご飯、パパはお食事、おばあちゃんはエサ、などさまざまな言い方をしてしまうと混乱する場合があります。その言葉を言った時には必ずその動作や物を見せることが大切で、ご飯と言ったのにご飯が出てこなかったり、お散歩と言ったのに行かなかったりすると、犬との信頼関係が崩れてしまいます。

 反対に、犬の動作に言葉を当てはめる場合は少しこつが必要です。お座りをしていない状態で「お座り」と声を掛けても、どの状態がお座りなのかを知らないので、その動作に従えません。ですから、犬の腰を落としてお座りの姿勢を取らせてから、お座りだよと声を掛けてあげてください。繰り返しお座りの姿勢になった時に、お座りだよ、お座り偉いねなどと声を掛けてあげるとよいでしょう。

 このように犬は短い言葉を理解しますが、長い文章は理解できないようです。例えば「ママとお散歩に行ってからシャンプーしておやつだよ」と言っても、犬は理解が難しいようです。しかし、犬に話し掛けることは、心を通わすコミュニケーションの意味があります。

 号令として覚えさせたいのであれば、言葉は短く分かりやすい単語を使い、日常の心のコミュニケーションは目を見ながらたくさん話し掛けてあげてください。声のトーンで犬は飼い主さんの感情を理解し、寄り添ってくれます。
(トリマー・石井あゆみ)

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ペットとの暮らし

仙台市在住の獣医師が、犬や猫をはじめ、ウサギなど小動物の飼い方を、生態や習性を踏まえて、詳しく分かりやすくアドバイスします。


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