広域避難者支援の活動記録詳細に 山形の団体、記念誌発刊

10年間の避難者支援を振り返る記録誌を手にする結城事務局長
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 東日本大震災で山形県に避難した被災者の支援団体「復興ボランティア支援センターやまがた」(山形市)が、10年間の歩みを振り返る記録誌を発刊した。津波被害や東京電力福島第1原発事故に伴い、1万人以上の広域避難を受け入れた活動を詳細に記述。次に起こり得る災害への備えに役立ててもらう。
 「未来へ伝えたい」の表題でA3判、60ページ。震災発生から時間がたつにつれて変化した支援内容を14のトピックに分けてまとめた。
 震災直後は避難者の受け入れや避難所運営など初動対応を紹介。原発事故の影響が長引くにつれ、避難者の借り上げ住宅の仲介・借り換えに関するサポートや子育て支援、生活支援相談員の配置など、一人一人の事情に寄り添って増えていった活動を振り返った。避難者同士の交流やフリーペーパーの発行など、情報を共有して孤立を防ぐ取り組みも挙げた。
 山形県はピーク時で全国最多の1万3797人の避難者を受け入れ、現在も福島県からを中心に1552人が避難生活を送る。センターの結城健司事務局長は「歴史上でもおそらく全国初となる規模の広域避難を受け入れ、避難者に寄り添った10年間を記録に残したかった。今後、同じような災害が起きた際の参考になれば」と意義を語る。
 500部を作り、県内外の関係団体に配布した。残りは希望に応じて限定で提供する。内容はセンターのホームページからダウンロードできる。連絡先はセンター023(674)7311。

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