<NPOの杜>地域協働の在り方 確認 東日本大震災復興支援活動報告会

震災復興支援事業に関して会場とオンラインの参加で行われた成果報告会&情報交換会=仙台市青葉区のエル・パーク仙台

 東日本大震災の復興・被災者支援に取り組むNPOなどの団体が1年間の活動を振り返り、今後の取り組みなどを話し合う「令和2年度宮城県NPO等の絆力(きずなりょく)を活(い)かした復興支援事業 成果報告会&情報交換会」が今月18日、仙台市青葉区のエル・パーク仙台でありました。宮城県の主催で、認定NPO法人杜の伝言板ゆるるが企画・運営し、会場とオンラインで行いました。
 この事業は、国の「NPO等の絆力を活かした復興・被災者支援事業交付金」を活用したもので、NPOなどによる震災の復興・被災者支援の取り組みを強化し、各地の協働を推進することを目的としています。
 本年度は20団体が選ばれ、沿岸市町を中心とした各地で活動が展開されました。震災から10年の節目の1年でしたが、コロナ禍で、予定通りにいかず、方向転換を余儀なくされた活動もありました。そうした試行錯誤の1年間の活動と成果を報告し合い、今後の地域の課題解決のために必要な取り組みや協働の在り方について意見交換しました。

 NPO法人石巻復興支援ネットワークは、「女性と社会をつなぎ多様性のある地域づくりを目指すインターンシップ・スクール事業」を実施しました。
 特定のリーダーがまちづくりを進めるのではなく、多様な視点を取り入れることが大切と考え、講座やインターン体験には10~70代まで幅広い年代の女性たちに参加してもらいました。震災後に起業した女性たちの実体験に触れることで、「自分らしい生き方、働き方」を学び合える機会を創出しました。
 また一般社団法人東北圏地域づくりコンソーシアムは、「福島県外避難者のネットワーク化支援及(およ)び宮城県内の支援者向け情報提供事業」に取り組みました。その中で宮城県社会福祉協議会などの関係団体と連携し、宮城県内在住の福島県からの避難者でつくるグループに呼び掛け、交流会を開きました。

 住み慣れた地域(市区町村)を離れて避難生活を送る広域避難者への支援は理解を得られにくい活動ということです。しかし、どの地域でも課題になっている「孤立」という共通キーワードをベースに、連携団体との対話を重ねた結果、継続的な支援体制づくりに向けた共通認識が得られたそうです。
 いずれの団体にも共通しているのは、震災後の活動の積み重ねにより得た信頼関係や地域のネットワークを、事業展開にしっかりと生かしていることです。複雑多様化する地域課題を、NPO単体で解決に向かわせることはできません。各団体とも震災11年目に向けて、地域の協働体制の構築をより強く意識しながら、IT・オンライン活用などによるコロナ対策も視野に入れた活動の進め方を模索しています。
(宮城県サポートセンター支援事務所 真壁さおり)

 「絆力事業」についての問い合わせは、認定NPO法人杜の伝言板ゆるる022(791)9323、ファクス022(791)9327。ホームページhttps://www.yururu.com/
 「令和2年度宮城県NPO等の絆力(きずなりょく)を活(い)かした復興支援事業」の成果報告書は、数に限りはありますが、差し上げることができます。ご希望する方は、杜の伝言板ゆるるにお問い合わせください。

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