勾当台公園の分煙実験を見送り 仙台市に抗議相次ぐ

仙台市とJTが分煙実験で設置を予定していたフラワーポットによる仕切り

 仙台市は29日、日本たばこ産業(JT)東北支社と共同で、4月20日から青葉区の勾当台公園で予定した分煙の社会実験を当面、見送ると発表した。新型コロナウイルス感染者の急増も理由だが、社会実験に市民団体などから異論が相次いだため、予定通りに実施することは困難と判断した。

 社会実験は来年3月31日までの約1年間を予定していた。JTが費用負担して(1)排煙装置付きのプレハブ(2)パーティション(間仕切り)による囲い(3)フラワーポットによる仕切り-の3種類の受動喫煙対策を講じた喫煙スペースを設置。喫煙状況の変化や吸い殻の散乱具合を検証するとしていた。

 青葉区公園課によると、社会実験に対し、市民から約30件の意見が寄せられたという。2月にはNPO法人禁煙みやぎ(角田市)が「自治体がJTと協力し、喫煙所を設けることに驚きを禁じ得ない」と撤回を求める抗議文を提出した。

 現時点で社会実験の実施時期は未定。郡和子市長は今月16日の定例記者会見で「社会実験そのものは必要ではないか」との考えを示している。

 土田和彦課長は「市民にさまざまな意見がある。実験の内容、手法、JTとの連携の在り方について十分に検討したい」と話した。

河北新報のメルマガ登録はこちら
新型コロナ関連

企画特集

先頭に戻る