政宗像、元の姿に 前立ての修繕終わる 建立86年

前立ての修繕が終わり、台座に戻される政宗の胸像

 2月13日の福島県沖地震で、かぶとの三日月の前立てが折れた仙台藩祖・伊達政宗の胸像の修繕が完了し、29日に仙台市青葉区の市博物館中庭にある台座に戻す作業が行われた。

 胸像は8日に台座から外され、ブロンズ彫刻の修復を手掛ける「ブロンズスタジオ」(東京)の工房に運ばれた。前立ての折れた部分に7~8センチの芯棒を入れて補強し、溶接した。

 29日は、職人が約100キロの胸像をクレーンでつり上げて台座に載せ、ボルトで固定した。

 市によると、前立ては二十数年前にひびを修繕し、東日本大震災で胸像が台座から落ちた際も折れかかったため、溶接した。同じ場所が経年劣化し、2月の地震で折れたとみられる。

 胸像は政宗300回忌の1935年、初代騎馬像として仙台城本丸跡に建立された。戦時中の金属供出で胸から上だけとなり、86年に現在地に移された。

 3回とも修繕を手掛けたブロンズスタジオの高橋裕二取締役(68)は「戦前からあるブロンズ像は少なく、カーブする前立ての修復は難しかった」と話した。

 鈴木江美子公園整備担当課長は「さまざまな経緯をたどった胸像がきれいになって戻ってきた。勇姿を見に来てほしい」と語った。胸像は2022年度、隣接する追廻地区にオープンする公園センター(仮称)周辺に再び移設される。

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