南三陸で沈没船引き揚げ 津波で流出

クレーンを使って沈没船を引き揚げた=南三陸町

 宮城県は30日、南三陸町の志津川湾で、東日本大震災の津波で流され、沈没した漁船を引き揚げた。

 漁船は志津川漁港の岸から約300メートル沖合、深さ約7メートルの海底に沈んでいた。県漁協志津川支所から24日、海底から油が湧出しているとの通報が気仙沼海上保安署にあり、潜水士が調査して沈没船を確認した。

 30日は現場の周りにオイルフェンスを設置した上で、委託を受けた業者がクレーン台船を使って作業。漁船は大部分が海底のヘドロに埋まっており、船体を破砕しながら4時間以上かけて引き揚げた。

 船舶検査済票番号から、漁船は元々8・1トン、長さ13・3メートルで、県漁協歌津支所の漁業者が所有していたと判明。震災時は歌津の漁港に無人で停泊していたが、津波で行方が分からなくなっていたという。

 油は漁船の燃料タンクから漏れていた可能性があるが、漁業被害は確認されていない。

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