倉元製作所4.8億円の再増資 コロナで収益減

 経営再建を目指す液晶ガラス基板製造の倉元製作所(栗原市)は30日までに、12の企業・個人を引受先とする第三者割当増資を実施し、約4億8000万円を調達すると発表した。2020年4月にニューセンチュリー有限責任事業組合(東京)から約7億円を調達したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で収支が上向かず、再び増資することになった。
 内訳は新株が約3億円、新株予約権が約1億8000万円。引受先は取引や交流のある那須マテリアル(栃木県大田原市)など3社と9人。払い込みと割当日は4月16日。運転資金や金融機関からの借り入れの弁済金に充当する。
 20年の資金調達以降、コロナ下の需要減で車載向け製品の受注が減少。運転資金や弁済金への支出が再生計画を上回る状況が続いていた。調達資金は中国・ノボケア社と提携して医療分野の測定機器を製造する新事業などへの設備投資にも充てる予定だったが、時期や規模を見直す。
 株式発行後に組合の議決権比率は51・01%から47・48%に下がり、親会社ではなくなる。30日の株主総会で、株主となる那須マテリアルの星彰治社長、日大大学院教授の李克氏が非常勤取締役に就任した。
 倉元製作所は「今後の事業継続や新規事業の積極的な推進のため、財務体質を強化する必要がある」とコメントした。同社は主要取引先が製造拠点を海外に移転するなどして受注が激減。組合の支援で20年末までに債務超過を解消した。

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