蔵王町、パラオの事前合宿「受け入れ困難」

事前合宿で宮城県蔵王町を訪れ村上英人町長(中央)らから歓迎を受けるパラオ柔道チーム=2019年6月4日、蔵王町役場

 東京五輪のホストタウンに登録し、今夏のパラオの事前合宿の受け入れを決めていた宮城県蔵王町が3月末、新型コロナウイルス対策を理由に「受け入れは困難」との意向を同国に伝えていたことが2日、分かった。事前合宿を受け入れる県内8市町のうち、中止に向けた動きが明らかになったのは初めて。

 町によると、3月中旬に共に同国を担当する茨城県常陸大宮市と協議。国内外の感染状況や新型コロナ対策の負担の大きさから受け入れは難しいと判断し、口頭で意向を伝えた。国は受け入れ自治体に、選手のPCR検査などを行うよう求めていた。

 町は2016年、同市と事前合宿誘致を目指す推進協議会を設立。これまでに柔道やアーチェリーなどの事前合宿を実施したり、住民との交流事業を続けたりしてきた。

 方針転換には、コロナ対策のため選手たちと住民との直接の交流が禁止されていることも影響した。ホストタウンとして、五輪での応援や交流事業は今後も継続する。

 町担当者は「選手をガードし、宿泊先と練習場との往復では交流を図れない。選手にとっても事前合宿せずに直接、選手村に入る方がベターでないか」と話す。

 県内では14市町がホストタウン事業に登録し、蔵王町のほかに仙台市や登米市など7市町が事前合宿を受け入れる予定。事前合宿を巡っては、栗原市が1月にコロナ対策を理由に誘致を断念している。

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