10年待った「地域の足」 燕沢地区の乗り合い交通、運行始まる

本格運行が始まった「のりあい・つばめ」の第1便に乗り込む住民=2日午前9時ごろ、仙台市宮城野区

 仙台市宮城野区燕沢地区で2日、乗り合い交通「のりあい・つばめ」の本格運行が始まった。市が2018年度に地域交通導入の支援制度を創設後、本格運行は初めて。公共交通の空白地に住民の悲願だった「地域の足」が確保された。

 運営主体は町内会長らによる燕沢乗合タクシー運営協議会。高砂タクシー(宮城野区)に委託し、毎週月、水、金曜に運行する。

 仙台オープン病院を起終点に燕沢地区内、JR東仙台駅を経由し、29カ所の停留所を周回する2ルートがあり、4~9月は1日8便、10~3月は6便が走る。

 車両は10人乗りジャンボタクシーを使う。運賃は1回200円。70歳以上の高齢者、小学生以下、障害者は100円に割り引く。

 目標に据える1日の利用者は40人。年間の運行経費500万円は8割を市が補助し、残りは運賃収入や企業協賛金で賄うという。

 初日は協議会のメンバーら約20人が燕沢コミュニティ・センターに集まり、午前9時ごろ第1便を出迎えた。大西憲三会長(75)は「市への要望を始めてから10年来の悲願が実った。本格運行を続けていくためにも、多くの人に乗ってほしい」と感慨深げに話した。

 市によると、地域交通の試験運行は青葉区新川と太白区坪沼で実施中。太白区秋保でも3月末まで実施した。太白区生出地区の地域住民は導入を検討する。

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