東北の経営者と若者、「密」に交流 オンラインイベント開催

東北の経営者と若者らがオンラインで交流したイベント

 東北6県と新潟県の経営者と、7県での就職や暮らしに関心のある若者らが交流するイベント「東北・新潟 Meetup!」が好評を博している。オンライン形式で全国の学生や社会人が参加。ゲストの経営者の人選や時間帯、雰囲気づくりに工夫を凝らし、双方向で刺激し合っている。

 東北活性化研究センター(仙台市)の主催。昨年10月と今年2月、仙台市内の配信会場と経営者、参加者をビデオ会議アプリで結んだ。センターが決算や独自技術などを基に選んだ7県の優良企業の中から、スーパーや製造など計5企業の経営者が事業内容や地域の魅力を紹介。地元の大学生や東北での起業を検討する首都圏の社会人ら計約30人と対話した。

 2月に参加した高齢者の自立支援などを手掛ける「愛さんさんビレッジ」(石巻市)の小尾(おび)勝吉社長は「(対面式と比べて)オンラインは参加の心理的なハードルが低い。素の自分をある程度出しながら気軽に会話が楽しめる」と語る。

 社会人が参加しやすいよう、時間帯を午後7~9時台に設定。宮城県産のお菓子とアルコール飲料を事前に送り、当日は飲食をしながら意見を交わした。

 お菓子を提供した製麺業マルニ食品(登米市)の二階堂玲子社長は「お客さまが『生きていて良かった』と思える瞬間をつくることが私たちの仕事」と説明。

 伝統工芸品「玉虫塗」を生産する東北工芸製作所(仙台市)の佐浦みどり常務は、東北楽天のヘルメットに玉虫塗の技法を用いた実例を挙げ「仕事や活動が地域とつながることで存在価値を認識できる」と話す。

 新型コロナウイルスの感染が広がる中、地方勤務への関心が高まりつつある。参加者からは「地方企業のトップとリアルタイムで会話できて非常に良かった。課題への取り組み方や考え方を知れたことが収穫」といった声が寄せられた。

 センターの担当者は「イベントを通じて『密』な交流ができたと思う。東北ファンの輪を広げてほしい」と期待。今後はゲストの枠を産学官金に広げ、より多様な人々が交わるイベントの開催を視野に入れる。

玉虫塗の技法を施したヘルメットを用意し、参加者に語り掛ける佐浦常務=仙台市青葉区
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