女性の活躍、上司の働き掛け次第 東北と首都圏で調査

 女性活躍のカギは職場の上司が握っている-。東北活性化研究センター(仙台市青葉区)は、女性活躍推進の実態に関するアンケート結果をまとめた。女性が仕事に対する意欲や達成感を持てるかどうかは、企業の規模や業種より、上司の働き掛け方に左右されるところが大きいと結論付けた。

 東北と首都圏で働く20~40代の正社員の男女5392人に、仕事に対する意識、キャリア形成の状況、勤務先での処遇などを尋ね、うち東北の女性1518人の回答を中心に分析した。東北は女性の昇進意欲が比較的低い一方、育児を分担してくれる人がいるなど働き続けやすい環境にあるという。

 女性活躍のタイプを重要業務への意欲とキャリア向上の実感を評価軸として四つに分類=図=すると、ともに高い「いきいき派」は、上司から与えられる仕事の重要度がこの5年間で上がったと感じる人が81・2%と、他タイプ(35・1~73・0%)より多かった。

 また、上司からの期待を「言葉で伝えられている」「態度や雰囲気で感じる」と答えた人の割合が78・8%と4タイプ中で最多だった。上司に期待を明確に伝えられている人ほど、現在の仕事や昇進に対する意欲が高い傾向も確認された。

 センターは企業規模別のいきいき派の割合が従業員数11~30人(24・3%)から1万1人以上(23・3%)までほぼ変わらない点に着目。担当者は「『小さい会社だから』というのは、女性活躍の取り組みを進めない言い訳にならないことが分かった」と指摘する。

 さらに、残る3タイプの回答結果を詳しく解析。「上司からの期待」や「適切な説明に基づく異動・担当替え」があると答えた人ほど、回答全体の傾向がいきいき派に近く、タイプが変わる可能性が高かった。一方、企業規模や業種、女性の学歴はタイプ変更に影響しなかった。

 センターはアンケート結果を踏まえ、管理職のマネジメント力の向上、人事評価制度の再点検など8項目の提言を示した。伊藤孝子主任研究員は「女性をひとくくりにせず、一人一人のモチベーションをくみ取りながらそれぞれの活躍を促す視点が重要」と話す。

 センターは近く、アンケート結果と提言内容をウェブサイトで公表する予定。

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