接種開始、仙台で遅れる見通し 特養の準備整わず

 東北各県に8日、高齢者用の新型コロナウイルスワクチンが到着し、早ければ12日に接種が始まる中、仙台市は開始時期が遅れる見通しとなった。市内67カ所の特別養護老人ホームで先行接種する計画だが、8日時点で「準備完了」の報告は1カ所もない。入所者の接種券の取りまとめに時間がかかっているという。

 市によると、特養ホームで接種を始めるには、施設側が(1)入所者の接種券を取りまとめる(2)本人か家族に意思確認する(3)同時に接種する従業員リストを作成する(4)嘱託医の日程を調整する―ことが必要になる。

 接種券は3月31日、特養入所者を含む市内の高齢者約27万人に一斉送付した。1月1日時点の住民基本台帳登録住所に送っており、入所者が施設外を登録住所にしている場合、家族が届けるか、住人不在で再発行しないと集まらない。登録住所が仙台市外の場合は、その自治体が接種券を送付する時期にも左右される。

 市は当初、接種を希望する入所者と従業員の接種券がそろった施設から順次開始する計画だったが、同一施設でも接種券が早く届いたグループと、遅く届いたグループに分けるなどして速やかに始める方針。接種後に副反応が出る可能性も考慮し、施設側のリスクを分散させる目的もある。

 市ワクチン接種推進室の横野幸一郎室長は「各施設との連携を緊密にし、少しでも早く接種を始められるよう努めたい」と語った。

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