「夕食は8時までに」 ホテルや旅館、宿泊客にお願い

夕食会場の営業時間短縮のお知らせを貼るホテルの従業員=9日、仙台市太白区秋保町のホテルニュー水戸屋

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「まん延防止等重点措置」が適用された仙台市の旅館やホテルは、午後8時までの時短営業要請を受け、宿泊客に夕食を午後8時までに終えてもらうよう周知に努める。「客室での食事提供は可」など、協力金の支給対象となるかどうかを巡っても情報収集に追われている。
 「心苦しい面はあるが、皆さんに時間を守ってもらい、安心して利用していただきたい」
 秋保温泉(太白区)のホテルニュー水戸屋の総務部次長の小池元さん(47)が語る。ホテルは緊急事態宣言を受けて6日から4日間、臨時休業。9日は10日の営業に備えて夕食会場の入り口などに営業時間変更のお知らせを貼り出した。「チェックインが遅れた場合は部屋食にすることもあり得るが、食事は午後8時までが基本」と説明する。
 時短要請は、食品衛生法に基づく「飲食店営業等」の許可施設が対象。大広間や宴会場、スナックなどは対象となる一方、ルームサービス、個室での食事提供はデリバリーやテークアウトと同様に対象外だ。
 また、酒類提供は午後7時までだが、宿泊客が瓶ビールを注文して自身でコップに注ぐ場合は午後7時以降でもOKという。
 各施設にとって、要請の対象かどうかは協力金(中小企業最大310万円、大企業同620万円)の有無に関わる問題。当初は「十分な情報がなかった」(旅館関係者)と戸惑いの声も上がったが、7日に宮城県から県旅館ホテル生活衛生同業組合を通じて概要が示された。
 各旅館は「食事時間などを予約客に順次連絡している」(青葉区作並温泉の岩松旅館)「チェックインを早めに、と声掛けしている」(秋保の緑水亭)など対応を進める。
 秋保のある旅館は食事が部屋・個室のみ。おかみは「資料をいくら読んでも協力金の対象にならない。予約がなく休業する日も多い上、昨春出た持続化給付金も今回はなく、苦しい」と嘆く。
 重点措置適用外の仙台市以外では、酒類提供店などに午後9時までの時短が要請された。南三陸ホテル観洋(南三陸町)は館内のレストランやスナックの営業時間を短縮。1~4月で修学旅行生7800人以上の予約が消えているだけに、おかみの阿部憲子さん(58)は「わらをもつかむような気持ち。協力金は励ましになる」と話した。

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