山形の山菜、料亭の味で コロナ禍に予約相次ぐ

山菜料理を全国発送する「月山 春の香味箱」(玉貴提供)

 山形県西川町の料亭「玉貴」による山菜料理の全国発送が、新型コロナウイルス禍の中で人気を集めている。感染拡大の第1波に見舞われた昨年春は売り上げが例年の7倍に急増し、今年も予約が相次ぐ。難局に負けず、山あいの春の味を求める声に応え続ける。

 2段重の「月山 春の香味箱」は4、5月限定で販売。下の段にワラビ、ゼンマイ、ニリンソウなど旬の山菜のおひたし、煮物、あえ物を9品、上の段に地元名産のタケノコ「月山筍(がっさんだけ)」の蒸し焼きや山形牛の料理などを盛り合わせた。

 若おかみの阿部清美さんは「かなり前から販売しており、コロナ禍の前は注文が毎年100件に届かなかった」と言うが、全国で緊急事態宣言が出された昨春は全国からの注文が約700件まで伸びた。

 15日に発送を始める今春も、既に50件ほど予約が入ったという。「移動自粛が続く中、『雰囲気だけでも』という方が多く、遠く離れた家族に贈る方もいる」と感謝する。

 玉貴は山形自動車道の西川インターチェンジに近く、例年なら仙台方面などから春の山菜料理を求めて多くの客が訪れる。感染拡大で昨春は一時休業。今春も収束のめどは立たず、書き入れ時の予約がほとんどキャンセルになった。

 「コロナ下でも何とか生き残らないといけない」と阿部さん。「今年は雪解けが早く、山菜の生育も順調。家族そろって味わい、体に良いとされる苦みで春を感じてほしい」と願う。

 注文はオンラインショップで受け付ける。1箱1、2人前で1万2000円(クール便、送料別)。1段6000円もある。連絡先は玉貴0237(74)2364。

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