まん延防止の夜の街、酔い方様変わり 仕事を早めに切り上げて

閉店時間が繰り上がり、早い時間からの来店が増えている=8日午後5時40分、仙台市青葉区一番町の壱弐参(いろは)横丁

 新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が始まり、飲食店での酒の提供終了が早まった仙台市で新たな飲酒スタイルが定着しつつある。「閉店間際に入店したら酒を多めに注文」「仕事を早めに切り上げて飲む時間を確保」といった具合だ。屋外で飲酒する光景も増え、「宵の酔い方」は様変わりしている。
(報道部・大橋大介)

1時間でも楽しみたい!

 6日、太白区の男性公務員(59)は午後6時半に仕事が終わると、勤務先に近い青葉区国分町周辺の中華料理店へ足早に向かった。午後6時45分に入店し、焼酎をロックで2杯注文。閉店の午後8時まで、つまみ2品でグラスを空けた。
 転勤先の一関市から今春、仙台に戻ったという。「久々に国分町で飲みたかった。1時間でも楽しめた」と満足そうに語った。
 重点措置が適用された5日以降、飲食店の営業は午後8時まで、酒類提供は午後7時までと終了時刻が繰り上がった。店に駆け込んで急いで酒をあおる客が目立つ一方、ゆっくり飲むために仕事のペースを落として残業しない人もいる。早めの業務終了を許す会社も出てきた。

 JR仙台駅西口の居酒屋にいた男性会社員の5人組は、午後5時半から席を予約。普段は午後7時に退勤するが、午後5時すぎに切り上げた。
 ビールをジョッキで1杯ずつ飲んだ後は日本酒を堪能。宮城野区の男性(57)は「2軒目に行けないので短期勝負。財布に優しく帰宅時間も早く、家族にも怒られない」と笑った。
 泉区の60代の男性会社員は午後に休暇を取り、なじみのスナックを訪問した。店の女性スタッフの誕生日で来店を約束していたためだ。
 午後5時の開店から3時間滞在した。「経営が厳しい店を助けたかった。(店の方針で)カラオケはできなかったが、その分ゆっくり話ができた」と喜んだ。

もう少し…公園で2次会

 店は閉まったが、帰宅途中にどうしても一杯やりたい人たちは、屋外に着目する。青葉区の錦町公園で午後8時半ごろ、同僚と2人で缶ビールを飲んでいた区内の女性会社員(31)は「店が閉まったので外で飲むしかない。寒いがストレスは発散したい」と明かす。
 飲み会帰りにコーヒーを買い、同僚3人と錦町公園で午後9時ごろまで話し込んだ宮城野区の男性会社員(25)は「誰かが『もう少し話そう』と言い出し、自然な流れで公園に来た。コミュニケーションを深めた」と、酒抜きの2次会を楽しんだ様子だった。

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