処理水とは? 1日140トン発生、たまる一方

 福島第1原発の処理水とは、規制基準値以下の放射性物質トリチウムを含む水を指す。溶け落ちた核燃料(デブリ)に触れた汚染水を浄化処理したもので、原発敷地内のタンクにため続けてきた。

 汚染水はデブリを冷やすための水と原子炉建屋に流れ込む地下水、雨水によって生じる。2020年の発生量は1日平均約140トン。冷却用の水を循環させたり地下水をくみ上げたりする対策で、かつての3割以下に減少した。

 処理水のタンク保管は事故直後から続く。不測の海洋流出を防ぐ急ごしらえから始まり、これまでに計1047基、約137万トン分が建設された。今年3月時点で9割が埋まっている。

 タンク内の7割の水は依然として基準値を超えた状態で、放出前に再度、浄化処理される。東京電力は処理水をさらに基準の40分の1の濃度になるまで海水で薄め、世界保健機関(WHO)の飲料基準を下回る状態で放出する方針。

 トリチウムは自然界に存在し、水道水にも含まれる。除去には技術的なハードルが高く、国内外の原子力施設でも薄めて海や大気に放出されている。

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