医療機器大手ニプロ(大阪市)は、米ファイザー社製の新型コロナウイルスワクチン1瓶で7回接種できる注射器を開発し、5月から大館工場(秋田県大館市)で生産する。従来の注射器では特殊なものを除き5回が限度だったが、先端部分に薬液が残らない構造にして接種回数を増やした。
ファイザー社のワクチンは1瓶を希釈して2・25ミリリットルにして使用する。1回分は0・3ミリリットルで、計算では最大7回接種が可能。だが通常の注射器は筒の先端部分に薬液がたまり、5回しか接種できずワクチン不足に拍車をかけると危惧されている。
新しい注射器「ニプロVAシリンジ」は糖尿病の治療に使うインスリンの注射器の構造を採用。針を注射器の筒と一体化し、薬液の残量を0・002ミリリットルに抑え7回接種を可能にした。
国内の予防接種で一般的な皮下注射ではなく筋肉注射での接種となるため、筋肉に届くように針を通常より長い25ミリとし、直径も0・5ミリと太くした。
大館工場では新しい注射器の製造に向け、2月末から生産ラインの増設など準備を進め、3月下旬に厚生労働省から製造販売の承認を得た。5月の生産数は50万本を目指し、その後は1カ月に100万本のペースで製造。タイにある工場でも承認が得られれば大館工場と合わせ本年度約5000万本の生産を目指す。
ニプロは既に6回接種できる特殊な注射器を開発し、2014年からタイ工場で生産している。月間生産能力50万本を、6、7月にかけて300万~400万本に増強。年度内に5000万本を生産する。
小林京悦常務生産事業部長兼大館工場長(65)は「一人でも多くの人にワクチンを届けられるよう安定的に製造していきたい」と話した。
大手医療機器メーカーのテルモ(東京)も7回接種できる注射器を開発し、3月末に甲府工場(山梨県昭和町)で生産を開始。本年度は2000万本の生産を計画している。
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