仙台で「救急搬送困難」じわり増加 大阪、神戸と傾向似る

 仙台市内で4月に入り、救急患者の搬送先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が増えている。新型コロナウイルス感染者が急激に増加し、医療機関に人的余裕がないことが一因とみられる。仙台市と同じく「まん延防止等重点措置」が適用された大阪、神戸両市にも同様の傾向がある。

 市内の困難事案の件数と感染発表数の推移はグラフの通り。

 3月下旬にかけて感染者が一気に増え、やや遅れて困難事案も増加。4月第2週の5~11日は66件で、前週(3月29日~4月4日)の48件から約4割増えた。

 3月18日に出した独自の緊急事態宣言、4月5日の重点措置の適用で、感染発表数は減少に転じつつあるが、困難事案は前年の4月第2週の38件に比べると約1・7倍となっている。

 困難事案は医療機関に受け入れが可能かどうか4回以上照会し、救急隊の現場到着から搬送開始まで30分以上を要するケース。総務省消防庁が昨年4月、新型コロナの感染拡大を踏まえ、全国の消防本部や消防局に状況調査を依頼した。

 市消防局救急課の荒井勲課長は「新型コロナ病床の逼迫(ひっぱく)と困難事案の増加は直接は結び付かないが、医療機関がコロナ対応に人員を割かれ、容易に受け入れられない状況があるのではないか」と分析している。

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