ゆるキャラ化トリチウム、復興相が反論

復興庁が作成したトリチウムのキャラクター

 復興庁が東京電力福島第1原発事故の処理水に含まれる放射性物質トリチウムを「ゆるキャラ」化した問題で、平沢勝栄復興相は16日の閣議後記者会見で「分かりやすいと評価する声もある」と反論した。「何が問題か検証中」とし、デザインの是非を留保する一方、キャラを載せた広報物は修正すると表明した。
 平沢氏は、電通と復興庁の担当者が協議する中で図案化のアイデアが出たと説明。「トリチウムを正確に理解してほしいと、できるだけ平易に作った」と語った。
 会見では終始、肯定的な意見が一定程度あることを強調しながら「不安や懸念を持つ方がいるのは本意ではない」とも話し、表現を修正した上で再公開すると明らかにした。
 キャラ化を巡っては内堀雅雄福島県知事が15日、東京都内で「率直に残念。(風評払(ふっ)拭(しょく)には)逆効果だ」と発言した。平沢氏は「知事の発言は承知していない。逆効果かどうかは別として、問題視する声があるのは事実だ」と認めた。
 平沢氏は会見で、処理水の海洋放出に伴う「風評対策タスクフォース」を22日に開くと発表した。

「放射性物質を全部ゆるキャラに」 岩手知事が皮肉

 東京電力福島第1原発事故に伴う処理水の海洋放出決定に合わせ、復興庁が放射性物質トリチウムを「ゆるキャラ」のようにデザインしたことに関し、達増拓也岩手県知事は16日の定例記者会見で「放射性物質全てをゆるキャラにするのも手だ」と皮肉交じりに語った。
 処理水にはトリチウムだけでなく、基準値を下回る他の放射性物質が含まれている点に触れ「トリチウムしか含まれていないという誤解を広げ、政府が(真実を)隠していると捉えられかねない」と指摘した。
 トリチウムをキャラクター化した広報の手法については「漁業関係者や住民の理解を得られていない中で、反発にも直接答えないような広報は全てが批判の対象だ」と強調した。

河北新報のメルマガ登録はこちら
原発事故・放射線」

復興再興

あの日から

復興の歩み

第68回春季東北地区高校野球
宮城大会 勝ち上がり表

企画特集

先頭に戻る