震災対応、宮城県警25人の苦悩と葛藤 退職者ら手記集出版

震災対応に当たった宮城県警職員の手記集

 東日本大震災の対応に当たった宮城県警職員の手記集「あの日、あの時、あの思い」が出版された。沿岸部の署長のほか、遺体の身元確認を担当した刑事ら25人の苦悩と葛藤など、当時の様子と心境が収められている。

 震災10年を機に、当時の県警本部長だった竹内直人氏(63)=仙台市青葉区=らでつくる「宮城県警退職者有志の会」が編集した。

 被災地の最前線で指揮した署長らは「ボートなど、救助や捜索用の機材が足りなかった」と振り返る。殉職者を出したことを最大の反省点とし、「警察官も自分の身を守ることが大切」と記した。

 現地で捜索を指揮した警察官は、顔見知りの自治体職員と連携したことで業務が円滑に進んだエピソードを紹介。日頃から関係を築いておくことの重要性を訴えている。

 竹内氏は「県警OBに会って当時を振り返ると、自分が知らないエピソードや思いを聞くことがあり、震災経験者の言葉として残す意義があると考えた。教訓として警察以外の人にも広く知ってほしい」と話す。

 A5判248ページ、1430円。連絡先は立花書房03(3291)1561。

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