河北抄(4/19):安値を強調し、お得感を演出する。店内ポップ…

 安値を強調し、お得感を演出する。店内ポップやチラシに記された価格のアピール力は大きい。食品や日用品ならなおさらだ。その表示ルールが4月に変わった。

 商品やサービスの値札、チラシに消費税込みの価格を示す「総額表示」が義務化された。本体のみの価格や、税額を具体的に示さないような表示が混在する事態は解消された。

 手出しの額が変わるわけではないから消費者側に不利益はない。税込み表示なら支払う総額が一目で分かり、頭の中で本体価格に税率を掛けながら買い物する手間も省ける。計算違いからレジで戸惑うこともなくなりそうだ。

 半面、税額を強く意識する機会が減るのは避けられない。場合によってはレシートを細かく見ないと正確に把握できない。負担を実感できないと「納税者」としての自覚も持ちにくくなってしまう。

 明朗さが尊ばれるのは会計に限った話ではない。税の使途も一緒だろう。消費税がどう暮らしに役立てられるのか。価格と同様に目を光らせないと。

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