キッズスペース閉鎖相次ぐ 仙台の商業施設、密回避に苦慮

閉鎖が続くネッツトヨタ仙台太白286店のキッズスペース。「スタッフが毎日消毒するのは難しい」という

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、仙台市内の商業施設などで、子どもに無料で開放してきた「キッズスペース」を閉鎖するケースが目立っている。客の利便を考慮して再開した施設もあるが、本業でなく有料託児サービスとも違うため消毒や管理に人員と経費を割きづらく、対応に苦慮している。

 自動車販売のネッツトヨタ仙台太白286店(太白区)は、ジャングルジム型の遊具があるスペースを昨年4月に閉鎖した。コロナ禍前は月1回、業者が消毒していたが、コロナ対策に必要な毎日の消毒実施を断られた。一定の集客効果があるだけに「閉鎖は店側にとっても痛い」と及川裕副店長は話す。

 代わりに塗り絵や折り紙などを配っているが、大人の商談に飽き、どうしても店内を走り回る子どもが出てくるという。女性スタッフが子どもの相手をするものの、相性などの難しさもある。

 大型商業施設ではアリオ仙台泉(泉区)が公式ホームページで閉鎖を公表。他のショッピングモールも大半はコロナ収束まで閉鎖するとみられる。

 集客規模が格段に大きい大型商業施設特有の事情もある。ある施設の広報担当者は「開放すれば客の滞在時間が長くなり、密回避の呼び掛けに反する。一番の懸念は『密対策を徹底していない』というクレームだ」と、再開に踏み切れない理由を明かす。

 一方、再び開放したのはパン販売のパンセ(宮城野区)。市内と近郊の6店舗で昨年春に閉鎖後、縫いぐるみなど消毒しにくい遊具を減らした上で同6月から順次、利用を再開させた。

 遠藤裕紀経営管理室長は「パンをつかむトングとパンを載せるトレーで両手がふさがり、親はとっさの対応ができない。遊び場の提供というより、大人が子どもに目配りしやすくする対応だ」と話す。子どもを車内に残しての来店を避けてもらう狙いもあるという。

 スタッフによる消毒作業は1時間に1回。「負担は当然増えている」(遠藤室長)のが悩みだ。

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